- 存在を認められたい 承認欲求
-
2016.07.14 Thursday
JUGEMテーマ:心理学
皆さんは、誰かから無視をされてしまったとき、どんな気持ちになりますか?
悲しみや怒りの気持ち、湧いてきませんか。その逆に、自分のことを認めてもらえたり、受け入れてもらえた時、どんな気持ちになりますか?
安心感や喜びを感じませんか。私たちは、自分のことをわかって欲しい、認めて欲しい、理解して欲しい、またそうされることで心が満たされる「承認欲求」というもの持っています。
先日ニュース番組で放送されていたのですが、
ロサンゼルスに住む自閉症の6歳の男の子が、犬の保護施設に毎週1回通い、犬に絵本の読み聞かせを行っているそうです。
保護施設に預けられている犬たちは、人間に捨てられ傷ついていたり、凶暴な面も持ち合わせていたようなのですが、
この男の子が檻の前に座って絵本を読み聞かせ始めると、その檻にいる犬はおとなしくなり、檻ごしに男の子の前にお座りをして、じっと話を聞いているのだそうです。
この男の子に絵本を読み聞かせてもらった犬たちは、次第に穏やかな性格になり、皆新しい飼い主に引き取られることが決まったとのことでした。
また、この男の子も絵本の読み聞かせを通して、コミュニケーションに自信が持てるようになり友達ができたとのことでした。
出演していた専門家の方が、犬が目を見て話を聴いてくれていたことで、自閉症だった男の子も自信がもてるようになったのだろう、と述べていました。
このニュースを見ていて、やはり人も、犬も、自分の存在が認められ、相手をしてもらえることで安心感生まれたり、心を開くきっかけになるのだと感じました。
また人や動物だけでなく、植物?食べ物でも似たような例のある実験も聞いたことがあります。
お米を3つ用意して、「ありがとう」と声をかけたお米、「ばかやろう」と声をかけたお米、無視をし続けたお米、数日後の状態は、無視をし続けたお米の腐り方が進んでしまった、という実験です。
こういった実験の真偽については様々な意見があるかと思いますが、、
誰かに自分の存在を認めてもらえることは、とてもポジティブな影響を受けるものと言えそうです。
ということは逆のことも言えますね。
相手の存在を認めていますよ、ということを上手に伝えられれば、相手にポジティブな影響を与えることもできるのです。
コミュニケーションが苦手な人は、挨拶をすることから始めてみても良いのです。
挨拶をする、たったそれだけのことでも相手を承認するということに繋がります。
誰かと接するとき、その人に関心を持って、存在を認めていますという姿勢で接してみることで、人間関係も変わってくるはずです。
一般社団法人日本ヒューマンスキル教育推進協会
- Comment